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おかあさんへのメッセ−ジ

第二十二章 「風邪を引くと、何故よく眠るのか?」について 第2章 おちびさんのオチンチンの
病気−こんな時こそ泌尿器科へ
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米国では癌罹患率第1位
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若い人の「前立腺の病気」
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第二十二章 「風邪を引くと、何故よく眠るのか?」について 第7章 性感染症対策
マニュアル(其の一)−男性編
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何故よく眠るのか?」について

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第22章 「風邪を引くと、何故よく眠るのか?」について

今、インフルエンザA型が街の中を闊歩しています。
これも風邪です。人間は、一年間に何回風邪を引くのでしょうか。
寝込んで「うんうん」うなる事はないにせよ平均6回位は風邪にかかるといわれています。
その昔、風邪は感冒と呼ばれていたそうです。
辞書を引くと「体を急激に寒気にあてた際などに起こる呼吸器系の疾患の総称」(風邪)とあります。確かに、寒い冬に流行するので、原因は「寒さ」だと昔の人が考えたのも無理はありません。

しかし、風邪の80-90%は、ウィルスが原因で起こってくることが分かって来ました。しかも、風邪ウィルスの種類は100種類とも200種類以上とも言われ、その上、ウィルスは形を変え続けるので、風邪をひく機会はたっぷりあるというわけです。

よく風邪を引く人は、自分の人生をちょっと振り返ってみてください。
すでに何十種類以上ものウィルスが体に浸入したということになります。

ウィルスは鼻や喉などの粘膜から感染すると言われています。 通常は粘液があるため、細菌やウィルスが感染しにくく、また、痰などに混じって外に出すことができますが、日本の冬は、非常に乾燥しますので(室内も暖房などでかなり乾燥しています)、粘膜の水分が失われて、本来のように機能することができなくなってしまいます。そして、なんといってもウィルスは乾燥しているところが大好きですから、この時とばかりに侵入してくるわけです。
風邪の症状といえば、寒気がする、発熱、頭が痛い、くしゃみ、鼻水、咳、のどの痛みなどがあります。寒気がする以外は、なんとか体からウィルスを追い出そうとする人間の防御反応です。

もし、ウィルスに感染しても、咳も痰も熱も出ないとどうなるのでしょう?
考えるだけで怖くなってしまいます。咳が続いたりなどすると大変苦しいものですが、ウィルスを出そうと体は頑張っているのだと思って回復を待ちましょう。
ところで、ウィルスの種類によってそれぞれ症状が違います。
インフルエンザは、高熱を出し、頭痛・関節痛・全身のだるさなどの全身症状が強くでます。ライノウィルス・コロナウィルスでは、くしゃみ・鼻水などの鼻炎の症状が主体です。アデノウィルスでは、喉がやられることが多くみられ、結膜炎をおこすこともあります。エンテロウィルスは、いわゆる夏風邪です。喉の痛みや、咳がみられます。
しかし、風邪を引くかどうかの分かれ目は、ウィルスが身体に侵入して来た時に抵抗力があるかどうかです。
過労や睡眠不足で体調が万全でない時は、感染防御システムの機能が充分に発揮できません。そうしますと、運悪く風邪を引いてしまいます。
風邪ウィルスが、人間の身体に入ってしまいますと、免疫機能がフル活動を始めます。サイトカインの登場です。これには、インターフェロンも含まれますが、ウィルスと戦って熱を出させる一方で、眠気を誘発させます。眠ることで、エネルギー消費を最小限に抑え、ウィルス退治に余ったエネルギーを効率よく利用し治癒できることとなります。
風邪を引いたら、身体が最も求めているのは、薬ではなく睡眠なのです。

風邪を引いた時の注意事項
1. ゆっくり睡眠をとり、心身を休める
2. 体を温かく保ち、のどの乾燥を防ぐ
3. 消化がよく・栄養のあるものを摂る
4. 熱がある場合には、水分をたくさん摂る
5. 手洗い・うがいを実行し、常に清潔を保つ


乾燥した「喉」は、ウィルスの繁殖に最適な環境です。喉が乾燥すると異物を排出する粘膜が乾燥して繊毛のはたらきが鈍り、ウィルスが侵入し易くなってしまいます。繊毛とは鼻や気管にあり、ちりやほこりをはじめ、ウィルスや細菌の侵入を防ぐ役割をしています。風邪を予防するには喉の潤いを保つことはとても大切です。マスクを着用すれば、冬の乾燥した空気から喉の潤いを守ることができます。
もちろん、マスクには外からのウィルス感染を防いだり、他人に風邪をうつさないようにするという役割もあります。
風邪をひきましたら、身体を休めて睡眠を充分に取ってください。そして、普段チョット恥ずかしくてもマスクをご愛用下さい−みんなと自分のために。 早く、風邪の季節が終わって欲しいです。
しかし、もう2月になり、つらい花粉症の季節が到来しようとしています。今年は、花粉の飛散量が少ないといわれています。チョット安心しますが、この原稿を書いている時も、何故か目がショボショボします・・・僕だけ花粉症!!

鈴木皮フ泌尿科クリニック診療科目 泌尿器科・内科・小児科・皮膚科・性病科宇都宮市柳田町1284-1TEL028-660-2022