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アトピーに関する新聞記事の紹介。
 
 強いかゆみで治りにくいアトピー性皮膚炎に悩む人は多いが、宇都宮市で鈴木皮膚泌尿科クリニックを開く鈴木院長は、同疾患に漢方療法を取り入れて80%と高い改善率を挙げている。アトピー性皮膚炎の予防法や漢方療法についで鈴木院長に聞いた。
アレルギー体質を持つ人が外から入るアレルゲンによって起きる皮膚炎、アトピー性皮膚炎。今までは生後早く発症し、幼児期に治るといわれたが、ご最近 は、就学前に一時治っでも思春期に再発したり成人まで続くこともあり、まだ高齢者にも発症することがわかってきたという。
症状は年代によって違い、赤ちやんは首から上にジクヅクしだ湿疹(しっしん)ができる3歳を過ぎると首から上でも特に額の生え際に多発し、乾燥したザラザ ラの肌になる。幼児期か学童期ではひじや、ひざの関節部のくぼみ、洋服の襟が触れる頚(けい)部などの皮がむけ乾いてカサカサし、さらに赤みが出て湿っぽ くなる。中学生になると皮膚が硬くなって ごわごわし、高齢者はカサカサに乾く。共通するのは激しいかゆみで不眠になる場合もあるほど。
治療としては、第一にその人にとってのアレルゲンを除くこと。アレルゲンは乳児期なら牛乳、卵、大豆。学童はダニやカビ、ハウスダスト、小麦、米、トウモ ロコシなどの穀物が増え、高齢者は環境因子より食物がアレルゲンになる場合が多い。これら数種類にさらに別 の因子が複雑に絡み合って発症する。
予防のポイントとして鈴木院長があげるのが、まず離乳食は早く行わないこと。同食は卵や牛乳を使う場合が多いので、アレルゲンから避けるためにも生後6ヵ月以降が望 ましいそうだ。次に母体も、胎児への影響を考えて妊娠6ヵ月以後は牛乳や卵、大豆の食べ過ぎに注意すべきという。
また、環境改善としては、ハウスダストやダニを排除するのが重要。ダニが繁殖しやすいカーペットに掃除機をかけるときは、ダニの体を吸い込んでも排気口か らフンをまき散らすので同口を室外に向けることだ。布団のダニは日光浴で殺せるがその死体が残り新たなアレルゲンになるので、必ず干した後は掃除機をかけ てほしい。またアトピー性の子供の部屋には、ホコリがたまらないように棚は置かず、机の上もすぐにふけるように整理することが必要だ。
治療としては、対症療法にステロイド系外用剤を塗り、かゆみとりのための抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を内服。スキンケアの面 では、乾燥から皮膚守る目的で白色ワセリンやオリーブ油を患部に塗る。この段階で半分ほどの患児・者は治るが、それでも長期化する重症の場合に鈴木院長は漢方薬を用いる。
漢方では、症状を「熟、湿、風」に区分する。熱は、皮膚に熱感があり発赤がみられること。熱をとり除く作用のある「温(え)清飲」などから一つを選ぶ。湿 は、患部がジメジメした症状で「体内の水分を外に出す作用のある「五苓(れい)散」などから一つを選ぶ。風はかゆみで、これを取る作用のある「消風散」な どの一つを選ぶ。
また体質改善の面から、やせた子供には「補中益気湯」を、元気な子供には小紫胡湯」(しょうさいことう)」を、大人には「通 導散」など、高齢者には「茵陳蒿湯(いんちんこうとう)」などを選ぶ。熱、湿、風のそれぞれの組み合わせにさらに体質改善用を加え、各人に合っだ漢方薬を処方していくわけだ。
漢方薬の副作用については「その人に適しだ薬ならほとんどない」そうで、ときに胃の不調を訴える場合は、空腹時の服用を食後にさせる。また子供にはハチミ ツを混ぜて飲みやすくさせることもあるが「あの苦い漢方薬を子供が進んで欲しがります。飲めぱかゆみがとれるからでそれだけ つらい病気と言えるでしょう」。同院では難しい症例を中心に漢方薬を用いでいるが、それでも80%以上と高い改善率を挙げているそうだ。
最後に鈴木院長は「大切なのは、薬よりも環境因子を除く努力。まだ統計的に母乳より人工乳で育った子供に多く発症するので、できるだけ母乳で育てて欲しい。スキンケアも忘れないで」とまとめた。
なお、アトピー性皮膚炎と漢方療法については、9日午前9時から、テレビ東京で放映する「漢方健康相談」に鈴木院長が出演して解説する。鈴木皮フ泌尿料クリニックの電話は028-620-2022。
 
 

鈴木皮フ泌尿科クリニック 診療科目 泌尿器科・内科・小児科・皮膚科・性病科 宇都宮市柳田町1284-1TEL028-660-2022