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9.いまや日本は「性病大国」へまっしぐら


 「恐しい性病が新発生」だの、「吉原が滅びる日」などと、マスコミがセンセーショナルに取り上げ、あの“AIDS(後天性免疫不全症候群)騒動”の 3〜4年前に、結構話題になった性病「クラミジア」をみなさん御存知でしょうか。これは、病名ではなく、病原体の名前なのです。細菌でもなくウイルスでも ない菌なのです。その中間に位 置するものなのです。しかし、決して新しいものではなくトラホームやオウム病の原因菌なのです。そして、治療法も昔から確立しており、テトラサイクリン系 の抗生物質が、抜群に効果 のあることが分かっています。
  しかし、尿道炎になったことのある人で、クラミジアの培養もきちんと受けている人はどのくらいいるのでしょうか。尿道より細い綿棒を入れられた人はどの位 いるのでしょう。なおったからいいや。と患者さん本人は思うかも知れませんが、実は、数年後、慢性前立腺炎になってしまう人が多くいるのです。
  この話は、慢性前立腺炎の話に譲るとして、札幌医大の能本教授の「ススキノ(札幌の吉原)のソープランド嬢の98%がクラミジアになっている。」という学 会での発表がマスコミに取り上げられました。AIDSよりももっと身近な性病なのです。尿道炎の菌として淋菌、雑菌、クラミジアがありますが、淋菌を追い 抜き、クラミジアがトップを独走しようとしているのです。もし、男性のあなたに、妻がおり、愛する女性がおり、もし潜伏期(症状のあらわれる前)に性交渉 をした場合、はずかしくて、仲が悪くなるのがこわくて、尿道炎になっても自分だけ治療して黙っていたら、ピンポンゲームのごとく、本人は尿道炎になってし まうし、女性の方は子宮頭管炎を起こし、妊娠していれば、産道感染により子供に肺炎(新生児の肺炎は死ぬ こともあります。)や結膜炎を起こしてしまいます。また、子宮付属器炎を起こし、不妊症や敗血症で死亡してしまうこともあるのです。
  解剖学的構造上、性病をもつ女性から男性への性病のうつり方は50〜60%ですが、その逆は70〜80%になってしまうのです。もし、あなたのつれあいが あぶないと思ったら、黙って外来に相談に来てください。上手に相手にさとられず治してあげます。
  尿道炎の話をしましたが、包茎の人にかぎっては、性病のうつる危険性は90%以上であることを肝に命じておいてください。性病の王様は、なんといっても今 も昔も「梅毒」です。この梅毒も、もともとは、西インド諸島の風土病であったと言われています。あのコロンブスさんが「アメリカ大陸」を発見し、意気揚々 とイスパニアに帰港(1493年)以来、ヨーロッパ中に広がり、まわり回って日本にもやってきたのです。しかし、現在は、実に航空機の発達により、ものの 数時間で、外国の性病が日本に入ってくるのです。
  日本の検疫体制はさすがにりっばなものですが、こと性病に関してはおそまつなのです。東南アジアの女の子たちの性病感染率は驚く程高いと言われているので す。(責任は彼女たちにあるとは申しません。念のために) 最近、「友だちの輸」ならぬ「性病の輸」がどんどん広がっているように思われます。昨今の社会的傾向かもしれませんが。尖形コンジローマという性病があり ますが、性器にイボ状の突起があらわれカリフラワー状となっていく病気です。これが最近ふえております。というのは、形だけで痛みやかゆみといった自覚症 状が全くないのです。とくに女性の場合は、構造上気がつきにくいのもあると思われます.
  これほど、巷に性病が氾濫しているのに、日本の厚手省はいまだに、性病予防法による次の4つの病気しか「性病」としてあつかっていないのです。
・梅毒
・淋病
・軟性下疳
・ソケイリンパ肉芽腫
これがすべてです。この内、下の2つについては知らない人が多いと思います。それは当然で、年間、軟件下病は70人、ソケイリンパ肉芽腫瘍にいたっては2人なのです。
  WHOでは、1975年に「性行為、あるいはそれに類する行為によって感染する病気」をSTD(性行為感染症)として定めているのです。これが新しい性病 の考え方なのです.例えば、毛ジラミ、トリコモナス、尖形コノジローマ、クラミジア、へルペス、B型肝炎、AIDS…etc.まだまだありますが、きりが ないので、このくらいにしておきます。
  四大性病以外野放しの日本では、性病が常識外に増加し、予想もつかないような臓器にまで感染する機会が増してきていると思われるのです。 昭和31年に成立した売春防止法はザル法と言われています。その本旨は、「経済困窮のために身を落とす女性救済」にあったのですが、現在、この言葉はまったく意味を失っていると思います。 最近の多様化するセックス産業で、若い女性たちは、手っ取りばやく全になる道を求めているだけのように思えてなりません。
  その上、売春防止法は、彼女達を守ってくれているのです。私の言いたいのは、赤線復活を言いたいのではなく、彼女達にプロの自覚をもって、当然プロなら 「資格」も必要となるのでありますが、少なくとも半月に1回、しかるべき医療機関で性病の検査を受けること。これが、「プロ」としての最低条件だと私は考 えます。

患者さんへ

 当院は、患者さんと職員との関係を良いものにし、たがいに満足のゆく医療を目指してこの文を掲げます。
1.検査や治療は、特別な場合を除き患者さんや家族の方の納得の上に行われます。 患者さんまたは家族の方は、診断や治療に関して、院長より納得のゆく説明を受けることができます。 患者さんは検査や薬や処置および医療費等に関して、疑問や要望を院長や担当者に述べる事ができます。 また、それにより診療上の不利益を受けることはありません。
2.患者さんは、他の医師への紹介を希望するとき、その旨、いつでも申し立ててください。そして、紹介状を持って病院を受診してください。
3.患者さんは職員の応対に誠実にこたえてくださることをお願いいたします。検査日などの予約や約束事は守ってください。万一都合の悪い時はできるだけ早くお知らせ下さい.

 

鈴木皮フ泌尿科クリニック 診療科目 泌尿器科・内科・小児科・皮膚科・性病科 宇都宮市柳田町1284-1TEL028-660-2022