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7.膀胱炎でお悩みの方に


膀胱炎は、20〜40歳の女性に多く、男性の10倍以上と言われています。しかし、60歳を遇ぎると男性の割合が増え、男女の比は1対2となります。それ は、男性の場合は尿の出具合を悪くするような病気がふえるので、膀胱炎にかかりやすくなるのです。ですから、お年寄りの膀胱炎には、奥に重大な病気がかく されていることがあるのです。
  膀胱炎は、膀胱の粘膜の炎症で、主に細菌の感染によって起こります。症状は、排尿の回数が昼夜の区別 なく増え(頻尿)、排尿の終わりのころに、さすような、切られるような、焼け付くような痛みが起こります。また、時として血尿の見られることもあります。 軽いものでは、排尿のあとどうもスッキリしない(残尿感)と言って来院される方もおります。頻尿は、膀胱炎の代表的な症状でありますが、他にも注意しなく てはならない病気もあります。糖尿病や水の吸収の悪くなる腎臓病でも、尿量 が増えます。膀胱の中に結石や腫瘍が出来たり、腸や子宮の腫瘍で膀胱が外から圧迫された時も尿が近くなります。他にも、精神的な要因もあります。
  なぜ、膀胱炎は起こるのでしょう。原因は、大腸菌などの細菌が最も多いのですが、他にカビやアレルギー性の場合も見られます。では、菌が膀胱に達するには どのような道があるのでしょう。腎臓や尿管の炎症が下行して起きる場合、膀胱の周囲に炎症が波及する場合、扁桃腺炎や歯肉炎などの菌が血液をめぐって膀胱 炎を起こす場合がありますが、最も多いのは、尿道の方から菌が進入して起こる場合です。しかし、病原菌がいろいろの経過で膀胱に入ったとしても、全ての人 が膀胱炎を起こすわけではありません。菌の毒力の強さと体の低抗力の状態にもよります。それだけではなく、膀胱自体にも原因があることがあります。それ は,血液のうっ滞した時、尿の流出が悪い時です。
  これまでの説明でおわかりのように、膀胱炎の予防と治療も大切ですが、むしろその奥にかくれている重大な病気を発見し、治療することの方が大切なこともあ るわけです。また、熱が出るとカゼを引いたと考える人が大半と思われますが、腎盂腎炎、副睾丸炎、前立腺炎などの尿路の感染症でも熱が出るのです。ノドも 痛くないし、セキも出ないのに熱が出る場合は、ちょっと考えてみてください。重大な病気があるかもしれません。
  私達、泌尿器科の医師達は、尿を遠心分離にかけ、染色して光学頭徴鏡で見ております。菌はないか、白血球は多くないだろうか、癌細胞はないだろうか。毎 日、見ているのです。また、女性の場合、繰り返して膀胱炎を起こす場合、実は、尿道症候群という病気だったということもあります。単に、ああまた膀胱炎だ と思わず、度専門医の診察を受けてください。

膀胱炎の日常生活の注意

1.尿をがまんしないようにしよう。
2.水分(水、お茶、牛乳、ジュースなど)は、いつもよりは多めに飲むようにしましょう.
3.外陰部を清潔に保ちましょう。とくに生理時には・・・
4.トイレットペーパーは、前から後へ使いましょう。
5.体、とくに下腹部を冷やさないようにしましょう。
6.下腹部をしめつけるもの(ガードル)、通気性の悪い下着(ナイロン製)は、
  できるだけ着用しないようにしましょう。
7.過労はさけましょう.
8.セックスは、治るまでさけましょう。
9.アルコール(お酒、ウイスキー)及び刺激物(カレー、わさび、からし)はさけてください。

 

鈴木皮フ泌尿科クリニック 診療科目 泌尿器科・内科・小児科・皮膚科・性病科 宇都宮市柳田町1284-1TEL028-660-2022