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5.尿路結石のはなし


尿路結石とは、腎・尿管・膀胱にできた石です。
尿路結石は、発生率がウナギ登りに増え、戦前の約3倍になっております。また、一度尿路結石になった人は、5年以内に20〜50%の高率で再発を繰り返 します。豊かな食事、社会的ストレスなどが結石を出来やすくすると考えられており“文明病”の一つとして考えられております。とくに、尿路結石になる人 は、働きざかりの男の人に多く、家庭でも社会的にも、非常に損失が大きいと思われます。そこで、最近食事療法の重要性が注目されて来ていますが、注意すべ きことを3点お話ししたいと思います。

第一に、カルシウムは制限すべきか。
日本人は、西欧人に比べて、カルシウムの摂取量が少ないのでいちがいにカルシウムを制限すべきではないと思われます。しかし、動物性蛋白質の多量 摂取は、尿中カルシウム排泄を増加させ、結石形成の阻止因子であるクェン酸排泄を著しく低下させます。 もうつの問題は、野菜不足です。結石阻止に働くマグネシウムや繊維が、尿路結石の患者さんでは不足がちです。 『結石の患者さんには、肉好きの野菜嫌いが多い』

第2に、水を多く飲もう!
健常人の平均摂取量の倍にあたる1日2,000〜3,000mIの水分摂取が目安です。 水分の摂取により、尿中排泄物の濃度を抑え、そのために結石形成を抑えると考えられます。 『食事以外にコップ6杯以上の水を飲もう』 紅茶や高級緑茶は、結石の成分となるシュウ酸を含むので、番茶や麦茶の方が良いのです。

第3に、結石は夜作られる
遅い時間に夕食を摂る人、夕食中心に多食をしている人には、結石の患者さんが多いです。就寝中は水分の補給がなく、尿中のカルシウムが高くなる一方で、体を動かさないでいますので、一層結石が形成されやすいと言われています。 『夕食は多食せず、三食バランスよく食べること。また、就寝まで4時間以上あること』
しかし、結石の発生機序は原因の不明なものが大半を占めますが、尿の停滞‘感染(腎盂腎炎・膀胱炎)・内科的疾患(副甲状腺機能亢進症・痛風)などの原因 をしっかりと究明する必要があると思います。そして、基礎疾患を治療することが結石予防となります。もし、あなたが尿路結石で自然排石しましたら、一度そ の石を持参してください。赤外線分析をして結石の種類を確認して、その人にあった食事指導をしたいと思います。
ところで、今まで、他の医療機関を受診して、予防医学的な生活指導を受けていますか。高血圧では、塩分を取らないようにとか、話を聞いていると思います。 しかし、結石の人は、いかがでしょうか。私の医療理念は、病気を治療していくことは、大事なことですが、加えて予防的指導や体質改善は、もっと大切なこと と考えております。そして、みなさんの病気に対する知識を十分に持てるように啓蒙していきたいと思っております。ともに健康な心と肉体を持って、社会生活 を楽しく送れるように努力していきたいと考えております。

一口メモ
今後の医療状況「長寿を喜ぶことができる社会」
団塊の世代が高齢期を迎える2015年にスポットをあてて考えてみますと、結局は、国民負担のあり方にいきつくことと思います。年金や老人医療費などの 増大が見込まれるために、「世代の公平」が問題となってくると思われます。このような問題を私たちは、背おっているのですが、「長寿を喜ぶことが出来る社 会」となるために、それは、どんなことなのか考えてみたいと忠います。
(1)高齢者が健康で積極的に社会に参加できる社会
(2)高齢者とその家族が家庭や地域の中で安心して生活できる社会
(3) 高齢者のみならず、後世代においても長寿社会が喜ばれ、社会全体の活力が十分維持される社会
と定義されると思われます。
私たち、医療従事者は、皆さんが、健康な肉体、精神を保てるように努力していきたいと思っております。

尿路結石の食事療法
 結石の成分には、いろいろありますから、その結石の種類によって食事療法も異なってきます。まず、結石の成分を調ぺてもらいましよう。

食事のポイント
食べて良い食品
制限または禁止する食品








1)蓚酸を多く含む食品の制限
2)ゆがいたあ水又は0.5%食塩に12時間ひたし蓚酸を取り除くこと
3)糖や炭水化物の制限
4) ビタミンA1・B1を豊富に取る
5)マグネシウムとリンの摂取
春白菜

二十日 大根

ラディッシュ

 

ほうれん草
山菜
なす
とうがらし
じゃがいも
青い白菜
緑色のかんてん
豚のにこごり
里芋






1)酸性食品を中心にとる
2)過度のカルシウム摂取をさける
3)胃液の分泌をおさえる
(刺激性の食品の制限)


ごはん

塩分
塩魚
煮込みみそ汁
貝や魚のスープ
ラーメンのスープ
濃い肉スープ
コショウ・カラシ
甘酒
アルコール類
尿



1)プリン体を多く含む食品の制限
2)アルカリ性食品の摂取。但しアルカリ化しすぎるとリン酸塩が析出するためアルコールは禁止、塩も6〜8gに制限する。


果物

野菜

内臓
肉スープ
ほうれん草
きのこ
フダン草
アルコール
塩分






1)カルシウムを多く含む食品の制限
2)低タンパク食
野菜

果物



大豆食品


酸性食品
アルカリ食品
肉類 とり肉・牛肉・豚肉・とり肉ソップ 乳卵 人乳・卵白・牛乳
乳卵 卵黄・チーズ 豆類 豆腐・小豆・大豆・さやエンドウ・いんげん豆
魚介類 たいの白子・煮干・かずの子・貝柱・かつおぶし・するめ・かき・はまぐり・まぐろ・どじょう・生鮭・あわび・うなぎ・えび・こい 野菜類 ほうれん草・たけのこ・つまみ菜・かぶらき・じゃがいも・さつまいも・京菜・キャベツ・里芋・ぜんまい・大和芋・小松菜・れんこん・みつ菜・玉 葱・大根・紅生姜・人参・かぼちゃ・ごぼう・なす・きゅうり・コンニャク粉
穀類 白米・小麦粉・玄米・オートミール・そば粉・パン・ぬ か・大麦・ふすま きのこ 松茸・しいたけ・しめじ
豆類 そら豆・油揚・えんどう・生揚・落花生 海草類 わかめ・昆布
野菜類 アスパラガス・くわい 漬物類 浅漬・たくあん漬
海草類 乾のり 果物類 みかん汁・りんご・すいか・いちご・ぶどう汁・干しぶどう・バナナ・くり・なし・かき
嗜好品 酒粕・清酒・ビール 嗜好品 茶・コーヒー・ワイン

 

 

鈴木皮フ泌尿科クリニック 診療科目 泌尿器科・内科・小児科・皮膚科・性病科 宇都宮市柳田町1284-1TEL028-660-2022